今回はコンクリート壁に新たに設けた開口部の補強に関して、説明したいと思います。
通常、鉄筋コンクリート造の建物で開口をつくる場合、縦横に配置される鉄筋を切断してしまう為、開口補強筋という鉄筋を配置します。
しかし、今回のように既存建物に新たに開口をつくる場合、新築建物で配置される開口補強筋が設置できない為、何らかの方法で補強しなければなりません。
本現場では、CFRP板(炭素繊維プレート)を粘性の高いパテ状エポキシ樹脂接着剤を用いて貼り付け、部材の曲げ強度あるいは曲げ剛性を高める曲げ補強工法を採用しました。
軽量なeプレートをパテ状接着樹脂で貼り付けていきます、粘性が高い為、壁面でも垂れることなく作業できます。
プレートの枚数や長さは、構造計算によって決定されます。
強度・剛性に優れているため、全面に施工する必要がなく、工事に伴う粉塵発生も軽減可能です。
そしてメインエントランスは壁の板張り、天井のボード貼が完了。
木の香りでいっぱいの空間になりました。