所在地
和歌山県田辺市
竣工年
2024
構造
鉄骨造
規模
地上2階建
敷地面積
3,235㎡
延べ面積
1,008㎡
旧園舎の老朽化による耐震性の不足と南海トラフ地震の津波被害想定を踏まえた課題を解決し、保育環境の向上を図る為、新築移転し園舎整備をすることとなった。
敷地は、国道42号線から紀勢自動車道に向かう高低差のある梅林を切り開いた谷間にある。
道路に面した部分を園舎の正面とし、吹抜のエントランスホールを配置しているが、敷地を切り開いたことにより道路と高低差が生じ、建物2階部分が前面道路と同レベルとなっている。
その為、道路側外壁面の2階部分をダブルスキンとし、視線を調整し緩やかに街と建物を繋げている。
すべての保育室と調理室は1階に集約、2階には遊戯室と事務室などの管理部門を配置した明快なゾーニングとし、高学年の保育室前には、起伏のある地形を活かし、五感を使って遊ぶことのできる園庭を設けている。
園の名称には、子どもたちが大きく成長していく姿を森にイメージして、暖かい温もりの中で、真っ直ぐ芯の通った大人になり社会で活躍してほしいという願いが込められているそうです。
園内には、周辺の森の自然溢れる風景を切り取った開口部が散りばめられており、四季折々の自然の美しさや時の移ろいを園のどこにいても体感することができる。
回遊性のある廊下に、様々な風景を設けることで、子どもたちが自発的に遊び場を発見できる環境が生まれることを期待しています。
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