先日、ようやく南方熊楠記念館を訪れることが出来ました。
雑誌等でどのような建物かは知っていましたが、実際に観に行くのは初めて。
建物は番所山の頂上に位置し、限られた敷地で施工条件の厳しい中、設計時より入念な工事仮設計画を行い形状決定された事は雑誌の情報で知ってはいましたが、予想以上のアプローチの厳しさに驚いたのが第一印象です。
建物が建つ頂上まで行くと、既存本館までの工事動線を確保する為、1階を半屋外のピロティ形状にする等、様々な工夫をされていることが良く分かりました。敷地により建築が規定された建物そのものだと思いました。
エントランスホールの天井には、シリンダー状の吹抜と、そこに吊るされたランタンによりホールを明るく照らしています。
屋上展望デッキからは太平洋を一望できます。
シリンダー状の吹抜は屋上に貫通して設置されており、またその部分の雨水はじょうろ口のような形状で一カ所に集められ、そのまま屋上レベルの石を敷き詰めた会所に流されていました。斬新です!
間近に建築家の設計や納まり(意外とシンプルに納めている部分もあったり)を見れて勉強になりました。
貴重な設計図も展示されていました。
せっかくなので、和歌山が生んだ偉人、南方熊楠についても勉強してみようとお土産に書籍を購入!!